日本福祉工学会誌への投稿論文に対する査読においては、下記(A)~(F)の6つの点を中心として評価を行います。
(A)関連研究調査
投稿論文の内容に関連する国内外の研究論文を広く調査・引用し、投稿論文との関係性や位置づけを明確にしているか。
(B)新規性
投稿論文で述べられている事項に、福祉工学に関する学術的、社会的な観点における客観的な新しさ、従来のものとの差異が認められるか。
(C)有用性
投稿論文で述べられている事項が、十分な効果を有し、福祉工学上の有用性や社会的貢献への寄与が認められるか。
(D)実験検証
提案事項を実証するための実験検証が十分に行われているか、データ数や被験者数が十分であるか。
(E)明確さ
論文において主張したい事項について、数式や図を交え、読者が理解できるよう分かりやすく明瞭に記されているか。
(F)論文の体裁
投稿論文が学会規定のフォーマットに従い書かれているか、表記上のミス等がないか。
なお、原稿種別が「1.論文」「2.事例研究論文」「3.実践研究論文」として提出された投稿論文については、(B)新規性・(C)有用性の評価は、理論や概念、システム、装置、実現手法、アルゴリズムなどが対象となります。また、「1・論文」は福祉工学に関する学術的・社会的観点の双方における新規性が評価され、「2.事例研究論文」「3.実践研究論文」は福祉工学に関する社会的な観点における新規性が評価されます。
原稿種別が「4.調査論文」として提出された投稿論文については、(B)新規性・(C)有用性の評価は、調査内容、調査方法、分析内容、分析結果などが対象となります。
原稿種別が「5.展望論文」「6.総説論文」として提出された投稿論文については、(B)新規性・(C)有用性の評価は、論述内容や分析内容、その視点などが対象となり、また上記の(D)は評価に含まないものとします。